昇華
「昇華」−社会的に承認されない欲求や衝動が、芸術や宗教など社会的に価値のある活動に変容すること。…1
−情念などが純化され高尚なものに高められること…2
今日は2について語ろうか。
情念を純化。この時点で無理があるとは思わないかい?
理性では抑えられない猛獣から、針を抜き埃を払う。
そして手懐け目的を与える。
さて、君に私に出来るだろうか。
方法はいくつかある。
ひとつ、
猛獣を持たなければいい。この時点で我々は人間さらばだ。
ふたつ、
猛獣に任せればいい。この時点で我々は社会的にさらばだ。
みっつ、
猛獣を複数飼えばいい。彼らは殺し合いどちらかが生き残りあるいは共に散る。
私は最後に言ったものこそ本当の昇華だと思っている。
人が最初に持つ欲望はどれも低俗であり幾度の昇華を経験することで磨かれていく。
欲望同士の殺し合いこそが高尚な行いである。
私には友達風の知り合いがいくらかいるが右に進めば忘れ左に進めば感情を共にする。
彼らには今の私には持てぬ友達という名札を持った者を多く持つ。
時に笑い、時に泣き、時に笑い、時に傷つけ合う。
なんだ私と変わらないじゃないか。
そんな時なぜか、私はペンを握りページをめくっている。
もう羨ましいと思えない。
第2へ。